兒玉遥 神推しブログ

元HKT48 兒玉遥とアイドル音楽の話

Documentary of HKT48

初日に何とか見に行くことが出来た。噂は入ってきていたので事前情報完全無しというわけには行かなかったが、楽しめた。

映画の内容はまずはネタバレせずに書くならある程度時系列で追いつつ、メンバー個人のインタビューと振り返る映像、さらには編集作業などを入れたもの。映画として完成度はどうかといろいろ言う人はいるだろうなと感じた。また、HKTを全く知らない人には分かりづらいとも思う。だが、自分はおそらくHKTを全く知らなかったとしてもこの映画を見てすごく興味を持つだろう。とにかく「濃い」内容であり、人を惹きつけるものを持っている。反面、分からない人は分からないだろうなというのは感じた。

はるっぴについては、相当取り上げられている。というか、主役であると言ってもいい。前半ははるっぴの苦悩が描かれ、その主要なテーマはやはりセンターである。ただ、それ以外にも興味深いものがあった。さっしーがどういう風にはるっぴを見ているか。これははるっぴ推しは確かに必見である。

以降はネタバレを含めた内容なので注意（改行入れます）














今回、初公開の映像がやはり多い。AKBのDocumentary予告で使われた初恋バタフライの後の映像。あの映像がついに公開された。が、AKBの予告部分（センターに戻れるように頑張りたい）までは含まれなかった。

一期生インタビューでは、はるっぴをセンターとして認めてくれているシーンが嬉しい。初恋バタフライでのセンター交代を知ったボスの激怒も初めて知った。また、咲良がショックで声が出なくなったという話は聞いたことはあったような気がするが実際に映像で見ると本当だったのだ、と驚く。

しかし何よりも印象に残ったのはさっしーとのインタビューシーンだろう。さっしーがはるっぴをどう思っているかは実はあまり語られていない。雑誌のインタビューではswitchでのMCで頼りになる、といったところ。もちろん、さしたく祭りでの兼任で期待するメンバーとしての発言ぐらいか。それがはっきりとHKTをこれから引っ張っていって欲しい、任せたい存在として語られた。さっしーは咲良・美桜の名前までだし、それでもはるっぴが一番輝いているとまで言った。えこひいきしないように発言を抑えているさっしーが１人のメンバーにここまで言うのは極めて異例だ（そして自身の編集でそのシーンを残したのだ）。私自身はこれまでのさっしーのさまざまな言動から、おそらくそうだろうなという感じを抱いていたので予想外では無かった。ただ、それをはっきりと言ったことには驚かざるを得なかった。

これに対し、はるっぴはそれを担うことをはっきり明言しない。それは２つの理由からだろう。１つは自信のなさ。はるっぴはまだ自信を持ちきれていない。自信と言えばあの2013年、デビュー曲でセンターからはずれ「ブラックホールにいた」状態のはるっぴに自信を持たせたのは選挙だった。あの選挙により、自信がついたとはるっぴは語った。それはHKTフロントに居ていい、という自信だったと思う。これに対し、現在は総選挙１位、７位のメンバーを後ろに従え、HKTでセンターを張る。それに対する自信というのは昨年の総選挙結果では得られなかったのは間違いない。

もう１つはうがった見方かもしれないが、自身がそれを担うことをはっきり明言することが指原との別れを意味することを感じていたからかもしれない。はるっぴにＨＫＴを任せるということは指原がＨＫＴを去ってもよいと感じることだ。はるっぴは指原にＨＫＴに長く居て欲しいと思っていることはこれまでの発言でも明らか。ＨＫＴでできることは全てさっしーと達成したいと言っている。やがては避けられないさっしーとの別れ。それが現実的なことであることを認識したのではないだろうか。

しかし、最終的には、はるっぴはさっしーに請われ、「ＨＫＴをNo.1にする」と対し宣言した。微妙なニュアンスではあるが、結局のところＨＫＴを引っ張っていく、引っ張っていきたいということをさっしーに宣言したと取れた。はるっぴはそういう決意をしたとも言えるが、まだ自信が無いように見えた。

この自信を与えるのはやはり総選挙しかないだろう。今年の総選挙で結果を出すことを指原支配人も望んでいることは間違いない。指原支配人が自らこれだけのことを言って、さらにはそれを映画で流したのだ。映画でこのシーンを誰に見て欲しいと思っているのか。我々、はるっぴ推しであろう。さっしーははるっぴ推しに「何してんの、選挙で結果出せよ」と言っているのだ。

長くなったので今回はこの件の話ばかりになったが、このシーンこそはるっぴ推しにとっては最も見なくてはいけないシーンだろう。それ以外にも昨年の選挙の映像もあるが、これはやはりつらい映像だ。これをさっしーがしっかり入れ込んでいるということもまた、我々に選挙で頑張れと言っているのだろう。

もちろん、言われなくても頑張るのだが、それ以上に気合いを入れなくてはならない。何よりもそう感じた映画だった。